海外での市場が年々拡大中!

世界では、市場が伸張している

アジアを中心に美容関連の商品に使われることが多かったコエンザイムQ10ですが、最近では世界中で市場が伸張しています。エネルギー産生促進作用や抗疲労作用に注目が集まり、スポーツ向け素材としての人気が上昇しているためです。世界最大市場である米国では、価格の安い中国産が大きなシェアを占めていますが、昨今の対中国の制裁措置として課税の対象に検討されているため、輸入元を他の国に切り替える可能性が出ています。また、ブラジルや南アフリカなど新興国からの需要も徐々に増え始めています。これは、新興国の所得水準が上昇していることにより、健康への関心が高まりつつあることが背景にあります。コエンザイムQ10は、海外ニーズが市場をけん引し始めています。

日本ではすでに爆発的なコエンザイムQ10ブームが訪れ、人気を集めました。その人気が落ち着いた今でも、「酸化型」「還元型」ともに美容やスポーツ界隈でリピーターが多く、広安定した市場を維持しています。

CoQ10はサプリメントの基本素材の代表格になりうる成分

基本的な栄養素を補うサプリメントですが、ビタミンやオメガ3などに加えて、CoQ10はサプリメントの基本素材の代表格として認知されています。還元型CoQ10を関与成分とした機能性表示食品は毎年増え続けています。日常の生活で生じる一過性の身体的・精神的な疲労感を軽減するという内容になっており、抗疲労素材としての需要が高まっています。

サプリへの導入が進んでいるコエンザイムQ10は大きく2つに分類されます。体内での転換が不要の「還元型CoQ 10」は、体内に入ると還元型に転換され、エネルギー産生など本来の機能を発揮します。また、水分散性や吸収性を高めている「酸化型CoQ 10 」は水に溶けにくく油に溶けやすい脂溶性成分のため、効果を発揮させるには食事とともに摂取する必要があります。健康維持であれば1日50mg程度、美容や体質改善であれば1日100mg、激しいスポーツをする場合であれば1日300mg程度の摂取が望まれています。

スポーツ界でも話題!

どのスポーツにも共通して、ある程度のレベルに達するとパフォーマンスが落ちたり、思うように記録が出なくなったりと伸び悩む選手が多いようです。ハードトレーニングによるグリコーゲン不足や、活性酸素が体内に溜まっていることで、重くだるい感じのまま思いどおりのトレーニングができないという悪循環が起こることが要因の一つです。

グリコーゲン不足は、ハードなトレーニングによって必要なエネルギーの供給が追い付かず不足するという現象です。体内の細胞が酸化してしまい、エネルギーを作り出す能力が落ちていくと、活性酸素が溜まります。活性酸素は、ウイルスや細菌を撃退する役割を持っていますが、溜まりすぎてしまうと身体の細胞を攻撃して疲労の原因となってしまいます。

思いどおりのトレーニングができないという状況を打ち破るためには、必要なエネルギーを効率良く生み出し、活性酸素による細胞のダメージを減らすことが大切です。これに期待できるのが、スポーツ界でも話題の成分「コエンザイムQ10」の摂取です。良質なトレーニングサイクルの実現を目指せることでしょう。