摂取するタイミングは食後がベスト

食事だけではコエンザイムQ10の摂取は厳しい

コエンザイムQ10が多く含まれている食材としては、イワシやサバなどの青魚や肉類、ナッツ類、野菜ではブロッコリーです。日本人の食生活では1日の摂取量の半分程度は肉類からであり、コエンザイムQ10の摂取には肉の依存度が高くなっています。しかし、年齢を重ねることにより肉類の摂取が減少することから、中高年層ではコエンザイムQ10の摂取量が足りていないという報告があります。青魚ばかり食べ続けるということも難しく、バランスの良い食事を心がけていても不足しがちの成分です。

さらに、食べ物に含まれているコエンザイムは、摂取量に対して非常に少ないということが分かっています。含有量の多いイワシであっても、100g中に約6.4g。牛肉100g中にはわずか約3gです。1日の摂取量を100mgとすると、1日にイワシなら約26匹、牛肉なら約3キロという計算になります。食事だけではコエンザイムQ10の摂取はかなり厳しいと言えます。

サプリとの併用がオススメ

必要な栄養は食事から得るのが基本ですが、必要とされる栄養を食事からのみで得るのは大変厳しいことです。そこで、サプリメントを賢く利用して必要な栄養素を補うことが大切です。できるだけコエンザイムQ10が多く含まれる食品を食べることを基本として、補助の役割としてコエンザイムQ10のサプリメントを利用しましょう。

サプリメントの表示にはコエンザイムQ10の含有量が記載されており、しっかり計算してコエンザイムQ10を摂取できます。しかし、摂取方法をサプリメントだけに限定することは避けた方が良いでしょう。身体本来の機能がうまく働かなくなり、コエンザイムQ10を作り出すことに悪影響が出かねません。もともとは体内で作られる成分ですので、食品補助としてサプリメントを利用しましょう。

食後がベスト

コエンザイムQ10は脂溶性の成分なので、水に溶けず、油に溶けやすい性質があります。油に溶けている状態の方が体内に吸収されやすいということです。基本的には空腹時に摂取するよりも、食後に摂取した方が吸収率が上がるため食後に補給することがベストです。空腹時では吸収率が下がるため、せっかく摂り入れても効果が減ってしまうので注意しましょう。

ただ、サプリメントや健康食品では、それだけを摂取しても体内に吸収されるように、脂溶性の成分などが吸収サポートのために含まれてることがほとんどですので、食品表示を確認してみましょう。例えば、抗酸化作用を持つビタミンEは脂溶性です。コエンザイムQ10は、酸化されたビタミンEを還元し、再び活性酸素と闘えるようにしてくれます。また、抗酸化作用を持つビタミンCも摂取すると、さらなる抗酸化作用を期待できます。