安心して飲み続けるための大切なポイント

もともと体内に存在する成分だから安心

コエンザイムQ10は、体内で生み出される重要な物質です。経口摂取するサプリメントだけでなく美容業界でも注目されており、化粧品にも使われています。食事からの摂取が可能ですが、脂溶性の化合物であり、もともと体内に存在する成分なので安心です。他の食品との飲み合わせによる人体への影響や副作用、命にかかわるような健康被害の報告はされていないため、安全性は高いと言えます。

医療現場では、以前より治療薬として使用が認可されていました。その後一般用医薬品として認可され、現在ではサプリメントとして多くの製品が発売されています。サプリメントを開発している企業では、今のところ使用量に上限が設けられていないため1日60mg~100mgが主流となっています。健康食品として、安全性と有効性が期待されていますが、同じ成分でも医薬品と健康食品ではさまざまな違いがあり、含有量の差、品質の差、吸収率の差などあります。サプリメントは食事を補助するものとして活用しましょう。

処方されている薬と併用する際は、注意が必要

サプリメントは手軽に服用できることから、副作用が軽視されてしまう傾向があります。疾病を持つ人が治療目的でサプリメントや健康食品を摂取することは望ましくありません。サプリメントは健康を補助する食品であり、治療に用いる製品ではありません。服用中の医薬品がある場合は、必ず医療従事者の指示を受けてください。

医薬品やサプリメント、食品には食べ合わせや飲み合わせが悪いものがあり、知らずに服用すると健康を害する場合があります。また、薬との併用により、効果が減弱または増強してしまった症例が報告されています。特に注意が必要なものは、血栓治療薬や高血圧治療薬、糖尿病の治療薬との併用です。それ以外の治療薬に対しても、コエンザイムQ10が影響を及ぼす可能性がありますので、充分な注意が必要です。

GMP工場で製造されている商品だとより安心

GMPとは、Good Manufacturing Practice の略で「適正製造規範」と言います。GMPは原料の受け入れから最終製品の出荷にいたるまでの全工程において、「適正な製造管理と品質管理」を求めています。厚生労働省の支援を受けた、第三者認証制度のもとで運営されています。

サプリメントを購入する際、消費者はその製品が「どのような工場」で、「どのような工程を経て」製造されているかについて知るすべがありません。不衛生な工場で作られ、成分やその含量が表示どおりではないということも考えられます。医薬品では製薬会社に義務として課せられていますが、サプリメントや健康食品では自主的な取り組みにとどまっています。

そのためサプリメントを選ぶ際には、一定の品質が保たれている製造工程管理基準が守られているGMP認定工場で作られているかどうかを確認しましょう。GMPを順守していると認定された国内の工場で作られた健康食品には、GMPマークが必ず付いています。